ハンデとリスク回避の不思議な関係

合同会社シーエフオーズ代表の下村聖隆です。

皆様、どうぞよろしくお願い致します。初回の投稿は、ふとした気づきから始めさせていただきます。

コンサルタントとしてクライアントと向き合う際、自分自身のプロデュースは欠かせません。多くの場合、クライアントに対しては「業務プロセス改善に強いコンサルタント」や「総合商社出身の公認会計士」といった形で自己紹介をします。しかし、それはあくまで私の表面的な一部に過ぎません。

私の本質をより正確に表現するならば、「ハンデやコンプレックスを抱えた屈折した中年男」といった方がしっくりきます。まるで「屈折した星屑(Ziggy Stardust)」のように、少々ひねくれてはいますが、経営者と向き合う時に大切なのは、彼らの表面的な悩みではなく、根底にある真の課題を見抜くことです。

例えば、あるメーカーの経営者が「特定の工程で作業ロスが多い」という相談を持ちかけてきたとします。しかし、多くの場合、それは単なる表層的な悩みであり、経営者が本当に求めているのはその先にある「ロス改善を通じた業績向上」です。このような深層にある問題を引き出し、解決に導くことこそがコンサルタントの本質的な役割だと考えています。

さて、この場をお借りして、私の経歴やこれまでの経験について少しお話させていただきます。時は1990年代後半、私は一度社会のレールから外れた身でしたが、公認会計士試験に挑戦する決意をしました。その理由は、"数字が好きだった"や"財務面から企業を支えたかった"という美しい動機ではありませんでした。むしろ、私が社会に再挑戦する最も効果的な手段として、会計士という職業が手っ取り早いと判断したからです。

起業や投資など他の道も考えましたが、当時の私にとって"確実性"と"将来の成長性"を考えた結果、公認会計士になることが最適だと結論付けたのです。そして1999年、ミレニアムを迎える直前に公認会計士試験に合格し、PwCでのキャリアをスタートさせました。

企業経営者と話していると、「なぜ公認会計士を目指したのですか?」とよく聞かれます。ここで、「困っている経営者を支えたいから」や「数字から企業を診断したかったから」といった典型的な答えを用意するのが一般的なコンサルタントかもしれませんが、私の場合は違います。私の目標は、あくまで自分自身の人生にリベンジすること。そのための手段として、会計士という道を選んだのです。

これからも、そんな私の視点で、経営にまつわる本質的な問題に迫りながら、皆様に有益な情報を提供していければと思っています。

それでは、今後も投稿を続けますので、是非よろしくお願いします。

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